「初代、うちの母ちゃんに匙をつくっちょくれ」

スプーンをつくりはじめたとき その「おいさん」はやってきて   「うちの母ちゃんにも匙をつくっちょくれ」   「いいで・・・」   「できたけん ちょっと見にきちょくれ」   近所のおいさんの奥さんは何年か前に倒れ少し体の自由がきかなくなりました   日々の生活も二人三脚でぶっきらぼうなおいさんなのですが とてもやさしく   奥さんを見守っています   できあがったスプーンを見せると「あんな 先が割れたのをつくっちょくれ」   あ〜 おいさんの注文は本当にアバウトなのです   柄の長さやつきさすだの何を食べるときに使うだのはまったく?   とにかく出来上がったスプーンを使ってもらって具合を調整することに・・・            サクラの木なので色や木目はやさしいです あとは使い勝手が問題・・・            通常のスプーンのえぐりまですみ 中を磨き次は形を整えます   なんにしても使い勝手のいいものを・・・   朝晩 気温が下がってきました ようやく動きもばっちりです